岡井盛夫：2018年12月10日

平成と新年号の象徴天皇

２０１９年の４月に天皇が退位され、５月に皇太子が天皇に即位される。天皇は日本国の象徴である。象徴とは鳩が平和を表すような意味だから、国事行為以外に具体的なことをすることではない。 　但し、 天皇は昭和天皇の皇太子として戦争を体験された。天皇に即位されてから、新憲法の象徴とは何かを、一貫して問い続けてこられた。 　天皇は、原爆被災地や沖縄など激戦地を訪ねて、戦没者を慰霊されて来た。その「慰霊の旅」をすることや、災害にあった国民に同情し、国民の気持ちに寄り添うことが象徴の具体化であると確信されている。しかも、全身全霊を傾けて、実行されて来た。 　以上（天皇の象徴の具体化）については、「法律的に疑義がある」、との声がない訳ではない。しかし、天皇のひたむきな行為に、政治的な意図は全くない。その善意に、クレームをつけることはできない。 天皇皇后両陛下は28日（2018/11）午前、訪問先の静岡県で、外国人学習支援センターを視察された。 　しかし、皇太子（昭和３５年生）に、先の戦争との関わりはない。「これまでの伝統（今上天皇の前歴）からは解放されて、本来の象徴天皇であって欲しい」、と思うのは私だけであろうか。 皇太子ご一家、御料牧場でご静養（2018/5/3） 　なお、新年号の象徴天皇のあり方は、国民の求める天皇像に関わることは言うまでもない。